今年もクリスマスカード描き
今回は来週末のクリスマスに向けて『2020年かくくま雑貨クリスマスカード』を描いていく工程をご紹介です。
昨年はSNS用のアイコンの副産物としてデジタルで描いたので今年は水彩で着色しました。
…と言っても、肝心の色を塗る段階は集中して描ききってしまったので写真などもなく、上のイラストが突然完成してしまうのですが、宜しければご覧ください。
最初にデジタルでイラストのイメージを描き出していきます。
今年のイメージは『プレゼントのフリをしてサンタさんのソリに紛れ込む白くま茶くま』です。
[1]奥行きを出したいなあとバランスを考えながら、どんなデザインのソリにするかのメモ書き。
[2] ベースとなるソリを描き
[3]プレゼントがたくさん乗った大きなソリにしたかったのでサンタさんを小さくし、プレゼントを描き込みました。
普段表情があまり顔に出ない茶くまも、ソリからの澄んだ寒空に思わず笑顔。
にっ
イメージが形になったので線をまとめます。
[4]重なりが多くごちゃごちゃした③の線を整え
[5]迷いからふわ〜っとしか描けていなかった部分などもあったのでしっかりと修正し、細部も描き込み線画として線をまとめました。
色塗りの際に目安になるよう大まかに色と完成形も今のうちに決めておきます。
プレゼントの色合わせに丸一日かけて悩み抜きましたが無事決定!
最終的には左上には文字を入れ、印刷時にできる白フチに馴染むようにアナログ風の白枠を付ける予定です。
ここでデジタルでの作業は一区切り。
全てデジタルで仕上げる時はこのまま彩色に入りますが、今回は水彩絵の具で着色をするので先程まとめた線画をプリンターで印刷してきます。
画用紙の大きさに合わせたので微妙なサイズ。
これを画用紙にトレースしていきましょう。
令和の時代に珍しいかもしれない、母から引き継いだででっかいトレース台を使います。
持ち歩きもできますと言わんばかりの取っ手が付いている、スーツケース程あるコンセント式のトレース台です。
中のライトは蛍光管。
長時間使っているとどんどん熱くなるので、休憩の目安にもなる優れもの。
普段カラフルにしてしまいがちなのですが、しっとりしたクリスマス感を出したかったので茶色をメインに、赤と緑で差し色を入れるような線画にしてみました。
ここからが着色作業です。
水張りをしたら…
全てをすっ飛ばしどーんと完成…!
着色の工程は一度だけフリートに投稿したあの写真のみでした…。
着色が終わったらここからは再びデジタル作業。
完成したイラストをスキャナーで読み込み、調整や文字入れなどをします。
読み込んだそのままだと彩度が落ち色味も変わってしまうので、なるべく元のイラストに近づけるように色味調整をしていきます。
あちらを立てればこちらが立たず…ここが着色の次に時間をかけている難所でもあります。
どうしても赤色が紅色っぽくなってしまうのは相も変わらず立ち塞がるRGBとCMYKの壁が問題のよう。
とはいえ赤色に合わせると、空の薄暗い寒空感が無くなってしまいそうだったので、1番近いこの色味で一旦決定。
最後に文字入れ、色味の最終調整を行えば…
『2020年かくくま雑貨クリスマスカード』完成です!
後日ネットプリントに登録予定ですので、機会がありましたら宜しければプリントしてお楽しみください!
【2020/12/20 追記】
文字を修正した完全版をネットプリント登録致しました。
左上がファミマ、右下がセブンで印刷したものです。
機会がありましたらどうぞ!
※ 個人の範囲内でお楽しみいただきますようお願い致します。